コンテンツ

2016 / 08 / 09


蜘蛛との一週間

 一週間、毎朝蜘蛛が私の前に現れる。朝見る蜘蛛は縁起が良いということを知っているし、益虫なので放っておいた。夜は縁起が悪いというので、夜に見つけたら外へ逃がしてやろうと思っていた。けれども夜には見当たらない。朝になると必ず見つける。そんなことが一週間ほど続いた朝、やはり蜘蛛が現れる。しかし今日は、なんだか弱々しい。
 歯を磨いて部屋に戻ると、蜘蛛は小さな体をさらに小さくして死んでいた。きっとこの部屋に食べるものがなくなり、栄養失調になってしまったのかな。
 拾い上げて外に放ってあげた。
 昨日あたり、外逃がしてあげれば良かったかしら。
 夜に出てくれば良かったじゃないか。
 私の部屋は綺麗になって、すこし寂しくなった。

mamou paper no.5
spider

暑中お見舞い申し上げます。
これが本編で省略された方が磨耗ペーパーに書いてある。まだ置きに行ってない。
神保町ユーロスターカフェと西小山小さかった女に4号まであり。
写真と文のフリーペーパー、一切広告なし、あるとしたらmao nakazawa。
イマドキ珍しいなんの得もしないメモ書き以下のジン、読めるのは世界で唯一の
mamou paper.
誰にでもできるツマラナイことをやってる奴です。
でもツマラナイことに実際に触れるのは価値がある。
説得力がある。紙にすれば納得する。
頭の中だけでは完結しない私のイメージが現実にあります。

どうぞ神保町と西小山に行った際はメモ用紙として一枚持って行ってください。
行っておくけど写真は全て撮りおろしです。
夏本番、熱中症などには気をつけてくださいませ。

向田邦子読み始めて向田節が止まらない。
女の人差し指。
「エロインピツのイですか?」が、もう最高の一言、一人で笑ってしまった。
こんな親戚の叔母様いたらいいなあ。