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2012 / 02 / 26



海では最初ひとりでウロウロしていたんだけど、ちびっこ発見。
鼻水かんであげたり、一緒に貝拾ったり、ずいぶんと遊んでもらいました。

そしたらお母さんが「良かったらお茶一緒にどうですか?」と。
浜辺で粟国に住んでいる家族と一緒にお茶しました。
超しあわせだったー。
お茶グビグビ、お菓子もぐもぐ、私の体は頂き物で出来ていますね。
しかも究極にシーサイド。

粟国って映画の「ナビィの恋」のロケ地でそんな話もしたり。
あれも思えば結構前ですね。
それでね、私あのお話すごいファンタジーだと思っていて。
ネタばれするのでここから下は読みたい人だけで。



おばあが若い頃、お付き合いしていたサンラーという男の人がいて、
でも、しきたりやイエとかそういうもろもろの事情で二人は引き裂かれてしまって、
サンラーは島から追放されて離ればなれに。
おばあは島でおじいと結婚するんだけど、サンラーが何十年ぶりに島に帰ってきて、
最後、おばあとサンラーと小さい舟で粟国を出て行ってしまうっていうお話。

実際にはありえないんですよね、この島からあんな小さい舟で二人だけで。
最初はええー!みたいになるんですけど。

でも、あれ実は、サンラーが天国からおばあを迎えに来たんじゃないかなって。
映画の中ではずっと洋服だったおばあが最後は正装だったし。
それに伏線がいっぱいあって、おばあは少し元気無さそうだったり、
何十年ぶりなのにサンラーに気付いたり。
でもさ、
おばあが島を出る前に孫が帰ってきて、そこで孫がこどもをたくさん産んで、
おじいも悲しくないし、おばあも天国では一人ではないし。
それにあんなに、しきたりやイエにうるさい島が
孫は島の人じゃなくて、違うところからの人と結婚しちゃう。

そんなことを浜辺で話していたら、
一度一緒に呑めば家族さ、っていう宿の方から言われた言葉を思い出す。
そしてこうして、初めて会った家族と私はお茶をしている。
なんかこう、粟国島の温かさが本当に身を持って感じました。

また映画見たくなってきた。