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2016 / 09 / 15

where to now?のUを毎日毎日来る日も来る日も聞いてる。

この間見に行った今もやってる近美のドイツ人の写真や、イタリアの写真家の写真講義、
とかそういうの見てる間にlondonのwhere to now?から出た、Uのvienna orchestraを聞くと
やっぱりヨーロッパへ行きたいなあと思います。
アジアにはない文化に触れると、はっとなります。
いわゆるカルチャーショックです。
日本人では思いつくことができないであろうことばかりが溢れている。
それがカルチャーショックです。

いい意味で勿体無い作り方をするのがすごくかっこいいと最近思います。
写真について言えば、今は私の中で普通に撮ることが流行っていて、
それはルイジギッリの受け売りですが、はじめてその言葉に出会ったときに、
自分のやってきたことと一致して、すっとしみこんできました。
写真は三次元を二次元にするので、全く同じに複写することができません。
しかも人間の目はカメラのレンズよりもとても精密です。
だから写真を見て普通だと思うことができる、
そうコントロールできる写真家は素晴らしいと思います。
ドラマチックではなくて、当たり前の風景をしっかり撮ること、
それは勿体無いように感じるけれど、写真そのものの力だと思います。
いろんな写真がありますが、今の私はそれが流行ってる。
これがやりたかったんだよ、ということや言葉がいっぱい出てきて、
写真講義はそろそろ読み終わりそうです。
同じ部分何回も繰り返し読んだりしてるけど。
いや一回読んだだけでは本質には到底たどり着けない。
何回か読んでやっと意味がわかる。それから次へ行く。

それでUは、バカンスで訪れたウィーンで見つけた
大量のクラシックのレコードをサンプリングして
これ作ったそうなんですけど、写真よりもやっぱり音楽は先に行ってる。
写真は芸術の中でもかなり低い位置にあるけど、音楽は私の中では頂点で、
写真はその音楽のルーツ?を後から辿っているように思う。
最近、過去の誰かの撮ったものを、自分でプリントしていないものをセレクト、
そして展示するというスタイル、作品が多くなってきたようで、
それは写真という歴史がやっと長くなってきたことの表れと、
そもそもそんなことは音楽やアート?の中では割ともうやってきたもので、
写真は随分あとからだなあと私は思いました。

で、このUは写真にも似ている気がして、キーワードで言えば
バカンス、お土産、セレクトなど。
訪れた土地の記録を再構築?っていうんですか。
作り方がまるで写真。
持って帰ってきて、作るという行為そのものが写真。

写真にはノスタルジーがあるようでないと思うけど、
このクラシックのサンプリングも聞いたことがあるようで、
まるでないような、写真に通ずるものがある。
あと大量に買って、クラシックなんてポップに比べて一曲がすごく長いものが多いし、
それを1時間?くらいのアルバムにする勿体無さと
セレクトのセンスが本当にかっこいい。

それを発掘する力や発信する力もあるし、とにかくかっこいいと思う。
泥臭くない。ヨーロッパ独自の教育や感覚が渦巻くこの頃。
Uを聞いてたらちょうどUが届いてレコードで聞くいま。
自分のやってきことと好きなものとがうまく混ざりあって
オリジナルが確立できたらいいかなと思います。