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2014 / 08 / 12


"風景のもつほんとうの豊かさは、その細部の中にある。
見るというのは、これら細部をゆっくり見てまわり、
ひとつひとつの前でしばらく立ちどまり、そしてあらためて、
もう一度全体を一目でとらえることである。
ほかの人たちにはこんなことなどさっと出来て、
次のものに走って行って、
またこれをくりかえすことができるのかどうか、
ぼくにはわからない。
ぼくには、とにかく、それができない。"

"ぼくの好きな旅というのは、
一度に一メートルか二メートルしか行かないような旅である。
立ちどまっては、
またあらためて同じものをちがう角度からながめる旅である。
ちょっと右か左に寄って休んでみる、
するとすべての景色が一変する、
そんなことがしばしばだ。
ぼくにはそのほうが百キロ行くことよりもずっとすばらしい。"

アラン 「幸福論」 神谷幹夫 訳 岩波文庫
『旅行』より引用
From Alain "Propos sur le bonheur"---"trip"





すごい共感した。わかる。
このアランの幸福論て新聞の連載だったみたい。
I was sympathetic of Alain.
This is serialization of newspapers.

写真を撮るのは一瞬だけど、
プリントは何度もするから、
それは繰り返して見ていることと同じかな。
It is an instant that I take a photograph.
I print it many repeat.
It is synonymous with looking repeatedly.